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上尾市議会議員 深山たかしは上尾に活力地域力をモットーに議員活動をしています。

TEL. 048-776-0575

〒362-0001 埼玉県上尾市上1774-7

一般質問会議録集

 平成25年  3月 定例会 − 03月14日−一般質問−06号

P.297 
◆14番(深山孝議員) こんにちは。14番、深山孝でございます。通告に従いまして、市政に対する一般質問をさせていただきます。
  年が改まり早くも3カ月が過ぎました。過去の巳年に起きた出来事をちょっと思い出しました。24年前、巳年の1989年、平成元年、昭和64年は、新 元号を平成と発表し、翌1月8日から平成に改まった年でありました。経済を見ますと、4月1日、消費税施行、税率3%、12月29日、大納会で日経平均株 価が市場最高値の3万8,915円87銭を記録、翌1990年の大発会から株価は下落に転じ、バブル景気崩壊へ向かった年でもあります。
  12年前の巳年、2001年、平成13年は、4月26日、小泉純一郎氏が第87代の首相に就任、第1次小泉内閣の発足です。9月11日、航空機のハイ ジャックによるアメリカ同時多発テロ事件が発生、死者3,000人以上の大惨事となりました。経済面では、3月31日、ユニバーサルスタジオジャパンが開 園、9月4日、東京ディズニーシーがグランドオープンした年でもありました。巳年は古くから言われているように、何かが変わる節目の年でもあるようです。 前置きが長くなってしまいましたけれども、質問に入ります。
  第1点目の質問は、道路整備についてであります。地域の皆様からご意見を頂戴した中から、市道1019号線のS字カーブの解消と歩道整備、交通安全対 策について質問いたします。この道路は、桶川駅東口から箕の木地区方面へ延びる道路ですが、和菓子の栄太楼さん付近から歩道が片側のみになり、右カーブの 道になってしまいます。その先、富岡鉄工さんの付近で左カーブになり、見通しが悪く、途中、過去に死亡事故が発生した交差点もあります。また、生活道路よ り本道へ接続する箇所も見通しが悪いのが現状です。少しでも改善していただきたいとの要望をお伺いいたしておりますので、ご見解をお聞かせください。
  2点目の質問は、公園整備についてであります。公園トイレは、きれいで、安心して利用できるようにしてほしいと望む声が多いです。しかしながら、各自 治体でも公園トイレの管理には頭を抱えているようでもあります。私もいろいろ調べさせていただきましたが、泉佐野市では公園のトイレで窓ガラスが割られた り、泥などで壁や床を汚されたりする悪質ないたずらが相次いでいて、市は昨年の夏から広報紙で破壊行為は犯罪などと注意をしていますけれども、一向におさ まらず、泉佐野署にもパトロールの強化を要請しているそうです。
  都城市では、トイレにトイレットペーパーを置いていないそうです。QアンドAでその理由が書かれていましたが、トイレットペーパーは公園のトイレに置 いているとすぐに盗まれたり、火をつけられて燃やされたりといったいたずらが多発していたため、現在は公園のトイレにトイレットペーパーを置いていません とありました。公園のトイレは誰もが気持ちよく使いたいと思っている反面、心ないいたずらも後を絶たず、公園トイレの管理は周辺の自治会などの協力が不可 欠であるとの見解を示している自治体が多いように思います。しかしながら、理想論としては分かりますけれども、現実問題として自治会などに委託しても、か なりの負担になることから、毎日の管理を誰が継続してできるのかは非常に大きな問題でもあります。そこで質問いたします。
  トイレの維持管理についてご苦労されていると思いますが、上尾市ではどのように行っているのでしょうか。また、市内でいたずらが多いトイレもあると聞 いておりますが、抑止効果も期待できる防犯カメラなどを設置してはいかがでしょうか。いたずらの状況の報告も併せてお願いいたします。
  3点目の質問は、公共交通についてであります。市民要望と見直しの規模、時期について、コミュニティバスぐるっとくんについてお尋ねいたします。福祉 バスとして交通弱者の移動手段として欠くことのできない公共交通であります。地域の皆様からは、バス路線のさらなる充実を期待する声をよく聞きますことか ら、次の点についてお答えください。
  1、ランニングコストと収支バランス。
  2、車両を導入する場合のコスト。
  3、広告収入の拡大について。
  4、主要施設までの直行便の開設有無、例えば市境地域から駅まで、駅からつつじ苑など。
  5点目、地方にはオンデマンド型のバスもあると聞いておりますけれども、検討の有無について。
  以上5点についてお答えください。
  4点目の質問、平成25年度予算と財政問題、予算の基本方針とその財源についてであります。今、日本経済は安倍晋三政権への期待から、連日円安と株高 が続いており、マスコミなどの報道を見るにつけ、日本社会に明るい兆しが戻ってきたと感じております。今後は、緩やかながらでも再び回復に転じていくこと を大いに期待するところでもあります。その日本経済の回復には、我々地方公共団体の役割も大きく、国と地方の歳出のうち、地方公共団体が約6割を占めてい るという事実があります。
  先月26日、国の平成24年度補正予算(第1号)が成立しました。これは日本経済の再生に向けて大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起す る成長戦略の3本の矢により、長引く円高、デフレ不況から脱却し、雇用や所得の拡大を目指す取り組みでもあります。日本経済再生に向けた緊急経済対策に基 づくものであり、緊急経済対策が十分な効果を発揮するためには、地方公共団体が国と歩調を合わせて取り組むことが不可欠であり、上尾市におきましても早速 3月補正予算に国の補正予算を活用した関係事業費が計上されました。早急な対応を評価するものでもあります。
  さて、島村市長がまとめられた第5次上尾市総合計画では、「笑顔きらめく“ほっと”なまちあげお」を将来都市像に掲げておりますが、平成25年度は前 期基本計画期間であり、5年間の中間年度となり、計画の進ちょくを図る上で大変重要な年となります。そこで1つ目の質問をいたします。
  予算編成に当たり、島村市長が開会日の提案説明の中で6分野に重点を置いた予算編成であると述べられました。どのような視点で6分野に重点を置いたのかお答えください。
  我が国は、人口減少時代に突入いたしました。上尾市も例外ではなく、近いうちに人口減少時代に移行することになります。生産年齢人口の減少と高齢者人 口の増加は、市税収入の減収と社会的扶養負担を増大させることにつながり、また中央自動車道の笹子トンネルの崩落事故でも課題が顕在化したとおり、全国の 地方公共団体では公共施設やインフラ資産の更新問題を抱えており、上尾市におきましても昭和40年代に整備した公共施設やインフラ資産の資産更新時期を迎 えつつある中で、自治体経営における大きなターニングポイントに差しかかっており、発想の転換が求められていると思います。
  市民、国民は、既に行政があらゆる公共サービスを提供することは限界があるということを理解していると思います。したがいまして、限られた財源である ということを念頭に置きつつ、どのような行政サービスにもコストがかかってくるということを常に認識し、少子高齢社会が必要とする多様で高度化する住民 ニーズに応える自治体経営を行っていくためには、これらの課題に対処し得る財政基盤の確立が急務であり、さきの12月定例会の一般質問で触れたとおり、基 金への積み立てが不可欠であると考えております。また、予算というものは、歳入があって初めて歳出である事業を実施できるものであります。したがいまし て、基金を含めた財源の確保ということは、自治体経営にとって極めて重要なファクターであります
  そこで2つ目の質問、主要3基金であります財政調整基金、公共施設整備基金及び市債管理基金の残高とその活用方法、そして平成25年度予算に当たって歳入確保に向けた新たな取り組みをお答えください。
  以上で1回目の質問を終わります。再質問につきましては、留保いたします。

P.299 
◎建設部長(大塚信幸) 深山議員さんの大きな項目の1番目、行財政課題についての中の道路整備についての中で、市道1019号線のS字カーブの解消と歩道整備、交通安全対策についてご質問をいただきましたので、お答えいたします。
  初めに、ご質問いただきました市道1019号線でございますが、ヨークマート桶川店、東側の芝川にかかる一本橋から箕の木住宅東側につながる延長約 1.5キロメートル、幅員8メートルから14.2メートルの道路でございます。この道路は、一本橋から市道2023号線の信号のある交差点までは昔からの 幅員の道路であり、その先につきましては昭和40年から45年の間に用地を取得し、新設道路として整備した道路でありまして、整備当時から上平地区中心部 を通過する主要道路であり、現在も桶川市と伊奈町を結ぶ交通量の多い道路となっております。この道路の歩道整備の状況でございますが、一本橋から市道 3001号線の交差点までは北側の歩道幅員2.4メートル、南側には歩道幅員1.5メートルで、両側に歩道が整備されておりますが、その先につきましては 南側に歩道幅員1.5メートルが設けられた片側歩道となっております。両側歩道が設けられた箇所は、水路敷が2メートルありますことから、この水路敷を歩 道として利用し、一部区間において両側に歩道が整備されたものと思われます。
  そこでご質問のS字カーブの解消と歩道整備についてでございますが、先ほどご説明いたしましたように、旧道をそのまま整備した部分と、用地を取得し、 新設整備した部分がございます。現道を整備したカーブの部分では、見通しをよくするために昭和46年と昭和56年の2回にわたり、同一地権者の方のご協力 をいただき道路拡幅整備をした経緯がございます。このようなことから、さらなる拡幅整備といった事業につきましては難しいものと考えておりますが、交通量 の増加に対応した安全性の向上が必要であることから、道路拡幅に必要な用地について土地所有者の皆様との一定の合意が得られ、地域の皆様の総意として取り 組むことが今後の道路拡幅に向けた望ましい姿であると考えております。
  このような道路拡幅への取り組みとは別に、深山議員さんご指摘のとおり、S字カーブ付近では見通しが悪いこともあり、このカーブ付近に接道する生活道 路におきましても、交差点への進入には危険も多く、より一層の注意が必要となっていることは認識しているところでございます。そのため、路面標示やカラー 舗装、線形誘導標などでの注意喚起や安全確保のためのカーブミラーの設置など対策を講じているところではございますが、スピードを出す車も多く、歩行者や 自転車での通行に不安を抱いている市民の方が多いとの声も伺っているところでございます。このようなことから、市といたしましては現状の幅員の中で安全の 確保や通行環境の改善を図る必要があると考えておりまして、歩行者の安全確保に重点を置き、生活道路の見通しが悪い箇所や路面標示など交通安全施設の再確 認を行うとともに、新たな隅切りの設置などにつきましても地元の皆様の意向を確認しながら、可能な対策を講じてまいりたいと考えております。今後、市民の 皆様が安全、安心に通行できる道路環境づくりについて、関係部署との連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと 存じます。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.300 
◎都市整備部長(尾ア俊治) 深山議員さんより、大きな項目の行財政課題についての中で2点目の公園整備についてご質問をいただきましたので、お答えいたします。
  市内には160の公園がございます。トイレの設置状況につきましては、上尾丸山公園、上平公園、平塚公園、そして浅間台大公園などの近隣公園のような 大規模な公園は8公園ございますが、これらの公園は遠方から多くの来園者があり、長時間滞在することがございますので、全ての公園に設置しておりまして、 29カ所のトイレがございます。また、小規模な街区公園などでは19カ所に設置しておりますので、市内の27公園に合計48カ所のトイレがございます。公 園のトイレの設置につきましては、街区公園などの身近な公園は近くにお住まいの方のご利用を想定しておりますので、新たにトイレを設置することは基本的に は考えておりませんが、公園の利用者数、利用形態、管理体制、周辺の状況、事業の優先度をかんがみ、公園を整備する際には地域の皆様と検討してまいりま す。
  既存のトイレにつきましては、その多くが設置してから相当な年数が経過しており、老朽化が進んでおります。このため、汚い、臭い、暗い、怖いという公 園のトレイに対する悪いイメージを払拭することができません。このような老朽化したトイレは、ご不便と不快感を与えるだけでなく、利用者が少なくなり、利 用者のマナーはより悪くなります。そして、落書き、損壊などのいたずらが多くなり、維持管理の費用が増大し、公園全体のイメージも低下してしまいます。
  このようなことから、市では平成15年ごろより、利用者数、設置場所、老朽化の状況、周辺環境の変化などを踏まえ、地元の皆様のご意見を参考に9カ所 のトイレを改修いたしました。管理につきましては、上尾市地域振興公社に委託しており、清掃の回数につきましては利用者の状況に応じて毎日のところもあれ ば、週に1回のところもございます。また、事務区やボランティア団体などと公園管理協定を締結している公園は64公園ございますが、そのうち11公園にト イレが設置されておりまして、ごみ拾いや除草と併せてトイレの清掃もお願いしているところでございます。
  来園者数は施設により変動しますし、お祭りなどの行事が行われた際には多くの皆様がトイレをご利用されますので、おのおのの公園の利用状況を考慮し、 清掃回数を増やすなど適切に対応していきたいと考えております。今後も公園のトイレを安全で快適にご利用いただくために、整備及び維持管理の改善を進めて いきたいと考えております。
  次に、防犯カメラの設置についてでございますが、現在、市内の公園で防犯カメラを設置しているのは上平公園、南口駐車場の1カ所だけでございまして、 車上荒らしが短期間に連続で発生したため、設置したと聞いております。周辺自治体では、桶川市の城山公園で水飲み場が何回も壊されたため、水飲み場2カ所 とメーン園路に1カ所、また昨年の8月に一部開設されました川越市のなぐわし公園では、駐車場に3基の防犯カメラが設置されております。この2公園は管理 事務所が設置されている大規模な公園でございます。そのほかに設置されている公園はございませんでした。市内の公園内で車止めや自動販売機の損壊、遊具な どへの落書き、そしてトイレではドアや便器を壊されたり、物を詰まらせるなどの被害が毎年起きております。警察に器物損壊などの被害届を提出した件数は、 今年度は13件でございます。市では、公園内で犯罪が起こりにくくするためには人の目が確保されることが重要だと考えております。そのため夜間におきまし ては、園路灯により必要な照度を確保し、樹木に覆われたり壊れたりしていることがないように点検しております。また、公園外周部では通行人や周辺住民から の見通しに配慮し、樹木を低く刈り込んだり、高木の下枝の剪定、間伐等を行い、園内では死角ができないように植栽やベンチ、遊具などを配置するなど、来園 者が安心、安全に公園を利用いただけるように整備及び管理を行っております。このような中でも犯罪が起きてしまった公園では、上尾警察にご協力いただき、 巡回を強化していただいたり、注意喚起看板を設置しているところでございます。
  公園内での防犯カメラの設置につきましては、設置する場所の選定、モニターのチェック、記録媒体の管理方法、そして公園全体を監視するには小さな公園 でも数カ所、大きな公園では相当数の設置が必要となり、多額の設置費用がかかるなどの課題がございます。さらに、プライバシーの問題もございますので、慎 重に検討させていただきたいと思います。ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、以上答弁とさせていただきます。

P.302 
◎市民部長(大井川茂) 深山議員さんから行財政課題についての中で、質問の3点目、公共交通について何点かご質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。
  初めに、1点目のランニングコストと収支バランスについてでございますが、平成23年度の決算では、ぐるっとくんの運行委託料としてバス会社に支出し ている金額が1億794万2,000円であり、これは運行経費1億4,960万8,000円から運賃収入等4,166万6,000円を除いた金額となって おり、平成21年以降1億円を超えるコスト負担が続いております。
  また、収支のバランスですが、23年度を例にしますと、1回100円をいただいている料金を約340円いただければ計算上では収支が黒字計算となりま す。しかしながら、ぐるっとくんは収支の均衡を目標とするものではなく、高齢者、親子連れ等交通弱者の足として市内の公共施設や駅を中心に循環している福 祉的な側面も強い交通機関でございます。来年度組織する協議会で赤字幅の縮減を図りながら、市民の足としての利便性を確保する方策も検討していただきたい というふうに考えております。
  次に、2点目の車両を導入する場合のコストについてでございますが、バスの仕様や乗車人数により差がありますが、36人乗りのノンステップディーゼル車で約1,600万円から、49人乗りのノンステップCNG車で約2,800万円となっております。
  次に、3点目の広告料収入について拡大の考えはについてご質問いただきました。ぐるっとくんの車内広告につきましては、これまでに延べ53台分の申し 込みをいただき、昨年比45台増と順調に推移しております。今後も多くの企業に広告を載せていただくようPRに努めてまいります。また、バス停の一部を広 告掲載可能なバス停へと、時刻表部分を縦方向に約2倍の大きさに改修して、広告料の増収を図ってまいります。25年度は100基ほど改修し、120万円の 歳入増を見込んでおります。
  広告募集につきましては、「広報あげお」、ウエブサイトのほか商工会議所等にも広告掲載の周知をお願いしてまいりたいと考えております。
  次に、4点目の主要施設までの直通便の開設有無と、5点目の地方にはオンデマンド型バスもあると聞くが、検討の有無はについてでございますが、オンデ マンドバスなどのデマンド対応型交通にはさまざまな方式が研究をされております。これらの方法は乗り合いを基本とし、利用者の要求があったときにサービス を提供し、どの利用者へも著しい不便を与えないことを共通利点としながら、需要密度の低い地域で実施されております。先日、視察した栃木県小山市では、市 域の郊外を4つのエリアに分けてデマンドバスを運行しておりました。
  ご質問いただきました主要施設までの直行便やデマンド交通につきましても、来年度行います総合交通基本計画を策定する際に、現状の公共交通の評価や課 題を整理し、市民の方からの意向調査等を行いながら、さまざまな解決方法を総合的な見地から検討を行っていきたいというふうに考えておりますので、ご理解 を賜りたいと存じます。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.303 
◎企画財政部長(小川厚則) 深山議員さんより大きな質問項目の行財政課題の中で、平成25年度予算と財政問題について2点ご質問いただきましたので、順次お答えいたします。
  初めに、1点目の平成25年度予算編成に当たり、どのような視点で6分野に重点を置いたのかについてでございます。予算編成に当たりましては、将来待 ち受ける諸課題を把握、考慮しつつ、市民ニーズに的確に対応した事業を展開するための経費を計上することが重要であると考えております。そこで、現在、本 市が抱える課題といたしましては、全国の地方公共団体と同様に、生産年齢人口の減少に伴い、市税の減収が見込まれる中で、高齢者の増加に伴う社会保障関係 費の増加や公共施設及びインフラ資産の更新への対応という大きな課題がございます。とりわけ国立社会保障人口問題研究所の推計によりますと、当市の高齢化 率は全国平均と比較して顕著となっております。そのため、平成25年度予算編成に当たりましては、これら諸課題を念頭に置きつつ、昨年8月末に発出した基 本方針に沿って、これまでに顕在化した懸案事項の解消を図るとともに、マニフェストで掲げる事業を含め、市民ニーズに対応するための事業を積極的に展開す ることが重要と考え、6分野に重点を置いた予算編成を行ったところでございます。
  1つ目といたしまして、東日本大震災で明らかになった課題であります防災減災事業の強化を図るべく、災害時の緊急通信及び情報配信に係る事業を創設するほか、新たな課題であります通学路の安全対策を実施するなどの安全、安心のさらなる確保の分野でございます。
  2つ目といたしまして、緊急に取り組む必要があるいじめ問題を根絶するための事業や、全ての普通教室にエアコンが整備されたことを踏まえ、より充実し た教育活動を展開していくために、夏季休業日を5日間短縮し、年間授業日数を増加させるなどの子どもたちを守り、育てるの分野でございます。
  3つ目といたしまして、今後の超高齢社会をかんがみますと、行政が積極的に健康づくりを支援していくことが重要であると考えますことから、その一環と して高齢者施策の現金給付からソフト事業への移行を図り、敬老祝金の支給対象等の見直しを行いつつ、新たに肺炎球菌ワクチン予防接種費用の助成や、見守り 訪問ボランティア事業を実施するとともに、民間の活力を活用し、配食サービスの内容を大幅に拡充するなどのいきいき元気健康づくりでございます。
  4つ目といたしまして、自転車レーンの設置など自転車のまちづくりを目指した事業や、市内中小零細企業の支援を図りつつ、省エネルギーを推進する省エネ住宅改修への助成制度を創設するなどの快適でエコなまちづくりの分野でございます。
  5つ目といたしまして、商・工・農・観の連携を図り、市内産業の活性化を目的とした上尾市産業振興ビジョンの策定や、市制施行55周年を記念した各種イベントを実施するなどのにぎわいあるまちづくりでございます。
  最後に、6つ目といたしまして、今後直面する公共施設の更新問題に対処すべく公共施設マネジメントの推進や土地開発公社の経営健全化を図るための用地の買い戻しを行うなどの行革の推進、財政基盤の強化でございます。
  これら6分野に重点化を図ることにより、未来へつなぐ財政基盤を強化しつつ、市民ニーズに的確に対応した予算を編成することができたと考えております。
  次に、2点目の主要3基金の残高とその活用方法及び歳入確保に向けた新たな取り組みについてでございます。
  初めに、主要3基金の残高と、その活用方法についてでございますが、平成24年度3月補正予算におきまして、決算見込みに基づく事業費の精算により財 源を捻出することによって、財政調整基金からの繰り入れを全て取りやめるとともに、今後の公有資産の更新を見据え、公共施設整備基金に13億円の積み増し を行うことによって、主要3基金の残高は今年度末で57億8,000万円となる見込みでございます。また、歳入確保に向けた新たな取り組みにつきまして は、平成25年度は市内循環バスぐるっとくんのバス停や全世帯に配布する健康カレンダーへの広告を掲載することによる広告料収入や、アッピーグッズの売払 収入など新たな歳入確保の取り組みを開始いたします。また、自動販売機の入札による貸付契約を大幅に拡大し、自動販売機設置貸付料の増額を見込んでおりま すほか、災害時、市民に無償提供するメッセージボード搭載機については平成25年度の売上額の10%相当を翌年度、災害対策基金に積み増すことといたしま した。さらに、国・県支出金等の特定財源の積極的な活用を図り、こども医療費、ひとり親医療費及び重度心身障害者医療費をそれぞれ本来の区分で適用するこ とにより、今後は本来受け取ることができた県補助金約1,000万円が新たに歳入されることになります。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.304 
◆14番(深山孝議員) 14番、深山孝でございます。要望、再質問いたします。
  道路整備について要望です。この道路は、交通量も多く、危険と思われる箇所も多いと感じております。ハード面を再整備するには課題も多く、多額な予算 も必要になりますので、早急な対応は難しいと存じます。時間をかけて取り組んでいただきますよう要望いたします。また、現況の調査の上、適切な交通安全対 策をお願い申し上げます。
  公園整備について。健康な人でもお腹の調子が悪い日はあります。皆さん、想像してみてください。散歩の途中でお腹が痛くなったとき、公園のトイレを見 つけ、駆け込むと便器が壊れ、使用中止の張り紙があったとき、私は怒りの矛先は市役所に来てしまうと思います。決して笑い事では済まない問題です。トイレ を常にきれいな施設にすれば、汚す行為や破壊行為は少なくなると思います。消耗品のトイレットペーパーについても、前日の都城市のようにしないように常備 されますよう要望いたします。また、周辺の状況によっては、街区公園にもトイレ整備を切望いたします。
  公共交通について。あらゆるニーズを満足するような交通体系を構築することは不可能だと思いますが、交通弱者に最大限配慮されますよう要望いたします。
  財政問題について。基金は大変重要な財源の一つであります。平成24年度3月補正予算では、公共施設整備基金を約13億円積み増しされました。8月末 の基本方針で触れられておりましたとおり、現在保有する公共施設やインフラ資産を全て更新すると仮定した場合の資産更新必要額は膨大です。そもそも全ての 資産を更新する必要はなく、公共施設は今後の人口動態を見据えた再配置が必要であると思いますが、いずれにしてもかなりの財源が必要であることは言うまで もありません。そのためにも島村市長のマニフェストで掲げられているとおり、基金の積み増し等にかかわるルールを早期につくり、将来に備え財政基盤の強化 を図っていただきますよう要望いたします。
  また、平成25年度予算で重点に置いた6分野について答弁いただきました。いずれも市民ニーズにしっかりと対応した分野であると思います。特に3つ目 の分野に関し、行政が積極的に健康づくりを支援していくことが重要であるとの部長の答弁は、市民ニーズからはもちろん、今後の行財政運営の観点からまさに そのとおりだと思っています。平成25年度予算でも、新たな事業を創設するなどが盛り込まれておりますが、これで終わらせることなく、今後もさまざまな角 度からの支援、例えばスポーツ宣言都市としての魅力をさらに引き出せるようなスポーツを通じた健康づくりなども積極的に実施していただきたく要望いたしま す。
  なお、私は6つ目の分野に掲げられている行革の推進、財政基盤の強化は最も重要な分野であると思います。財源は限られています。そのため、財源抜きの 議論などはあり得ません。したがって、市民ニーズに対応することだけに着目し、事業を拡大したり創設するだけでは持続可能な財政運営など到底に不可能であ り、自治体運営は破綻してしまいます。そのため、行政改革は絶えず行わなければなりません。とりわけ土地開発公社の経営健全化への取り組みは、歴代の大き な懸案事項を解決するものであり、上尾の将来を見据えたまさに英断であり、高く評価するものであります。
  公社は、市にかわって都市計画道路や公園用地、学校用地などこれまでに約148ヘクタールの先行用地取得を行うなど上尾市の都市基盤の整備充実を図る に当たり大きな役割を担ってきました。しかし、バブル経済の崩壊以降、地価の下落など社会経済状況が大きく変化する中、土地の先行取得による経済的有効性 が薄れてきたことから、早期に行政改革に位置付け、土地開発公社による先行取得を抑制し、市による直接買収にシフトするなどによって、現在の所有する土地 はわずか2%、3ヘクタールのみとなっています。しかしながら、このまま土地開発公社が保有していると利子がかさんでいくことになります。平成24年度と 平成25年度で買い戻しを行う約26億円は、市の財政状況を考えると決して小さな支出ではありません。公社から取得する約1.7ヘクタールの土地は、市民 の大切な財産でありますことから、上尾市の将来を見据え最適な利活用を図っていただきたいと考えております。
  また、高齢者数の大幅な増加を見据えた高齢者施策の現金給付からソフト事業への転換は厳しい選択を迫られた末の決断であると推察いたします。特に長寿 大国、日本では健康で長生きすることが大切です。日本では1年間に12万人近くの人が肺炎で亡くなっていると言われています。肺炎は、がん、心疾患、脳血 管実感に次いで日本人の死因の第4位となっており、その死亡率は増え続けており、近い将来、横ばいから減少傾向にある脳血管疾患と入れ替わりワーストス リー入りするのではないかと見られています。その背景にあるのが、急速に進む人口の高齢化であり、肺炎による死亡率は75歳を過ぎると急増します。
  したがって、元気な高齢者ができるだけ長く元気でいられるように、また特にひとり暮らしの高齢者を元気なうちから地域で見守っていく地域の支え合い、 見守りの仕組みづくりが求められています。財源は限られています。敬老祝金を他市並みにする一方で、配食サービス内容を拡充、高齢者肺炎球菌ワクチンの接 種費用の助成、見守り訪問ボランティア事業などニーズに合わせた高齢者施策を展開し、元気な高齢者ができるだけ長く元気でいられるように、現金給付からソ フト事業への転換を図ることは的を得た判断であり、市議会議員として市の将来に責任を持たなければならない立場の私といたしましても、正しい決断であると 考えております。これからの10年後、20年後の上尾市を見据えた際、今やらなければならないことは何か、今私たちだからこそできることは何か、私たち市 政にかかわる者に、この問いに正面から向き合い、応えていく義務があると思います。そこで再質問をいたします。
  市政のかじ取り役として市長は、市民ニーズを把握、集約する一方で、税などの財源を図りながら、事業の優先順位をつけていかなければなりません。そこで、島村市長の市政運営に対する認識を改めてお聞かせください。再々質問は留保いたします。

P.306 
◎市長(島村穰) 深山議員さんより、私の市政運営に対する認識について再質問ございましたので、答弁させていただきますが、ただいまは要望の形の中で大変賛成討論的なすばらしいお話をいただきまして、私もありがたく拝聴させていただいたところでございます。
  さて、今後の市政運営は、人口減少に伴う市税収入の減収、また高齢者人口の増加に伴う社会保障経費の増加、さらには資産更新にかかわる財源確保を考慮 すると、市の財政状況が楽観視できない状況にあることは事実でございますが、この状況につきましては全国の自治体と同様であり、いかに早くから少しずつ財 政基盤を強化し、将来に備えた準備を整えていくかが重要であると認識をしておるところでございます。これら現実を直視いたしますと、市政のかじ取り役とし て新たな市民ニーズに応えるために、既存事業の見直しが必要となるときもありますし、また将来を見据え、後世に負担をかけないよう厳しい選択が必要になる ときもあると考えておるところでございます。引き続き上尾市の将来を見据えまして、行財政改革の歩みをとどめることなく、財政基盤の強化を図りながら、同 時に市民ニーズに対応した施策を積極的かつスピーディーに展開していきたいと考えております。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.306 
◆14番(深山孝議員) 14番、深山孝でございます。要望いたします。ただいま賛成討論をしたわけではありませんので、よろしくご理解を賜りたいと思います。
  島村市長の市政運営に対するご認識をお聞きし、さらなる行政改革を行いつつ、適切かつスピード感のある決断を行うことによって、市民ニーズに対応して いきたいという強い思いは共感できるものと考えています。私が何回も申し上げているとおり、限りある財源の中で身の丈以上の行政サービスを求め、維持して いくのであれば、受益者はそれ相応の負担を負わなければならないのは当然です。行政運営に当たっては、今後も次から次へと新たな課題が生じるはずです。機 動性のある市民ニーズに対応し得る行政を実現するため、引き続き行政改革の歩みをとどめることなく、見直すべきところはしっかりと見直し、将来を見据えた 財政基盤の強化を図っていただきますよう要望いたしまして、私の一般質問を終了いたします。
  ありがとうございました。

上尾市議会議員 深山たかし

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