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上尾市議会議員 深山たかしは上尾に活力地域力をモットーに議員活動をしています。

TEL. 048-776-0575

〒362-0001 埼玉県上尾市上1774-7

一般質問会議録集

平成28年 12月 定例会 − 12月12日−一般質問−03号

P.40 
◆10番(深山孝議員) 
おはようございます。10番、深山孝でございます。通告に従いまして、市政に対する一般質問をさせていただきます。
 1点目の質問は、交差点改良についてであります。ニュースで羽生市の市道改良が目にとまりました。羽生市は、同市須影の市道交差点を環状交差点ラウンドアバウトとして整備をする。事業費は約8,000万円を見込み、ことし夏にも着工し、来年3月の完成を目指す。ラウンドアバウトは、車両の通行する部分が環状の交差点となっており、信号機がなく、進入した車両は時計回りに通行するよう指定されている。
 通行の方法を定めた改正道路交通法が2014年9月に施行され、同市で導入するのは初めて。現在の交差点は、5本の市道が複雑に入り組む形状をしており、市道の拡幅工事に伴い、ラウンドアバウトを整備するとありました。
 実際に行ってまいりました。
 位置的には、羽生イオンのある122号交差点から約300メートルほど東に入った市道で、ただいま工事中でありました。口で説明するのは非常に難しいのですが、パリの凱旋門前の道路を想像していただくと理解できると思います。
 丸い円形状の交差点で、このような交差点のことを環状交差点というようであります。ラウンドアバウトは、数年前に福祉常任委員会で長野県飯田市にある交差点を視察いたしました。視察した感想は、意外にスムーズな車の流れに驚きました。環状交差点では、進入時徐行もしくは一時停止をし、時計回り交通となることで車速が低減することによって事故も少なくなる利点があります。上尾市でも四差路以上の複雑な交差点がありますが、上尾市での導入についてお答えください。資料があれば、併せてご提示いただきたいと思います。
 2点目の質問は、高齢者福祉についてであります。敬老会のあり方について、ここ数年で集会所の収容力から式典を断念する事務区が見られるようになりました。お招きに預かる事務区でも、来年以降の開催を危ぶむ声が聞こえてきます。市では、このような現状をどのように考えているのか、事務区によって高齢者施策サービスに差が生まれてしまうことにも問題だと思っておりますので、敬老会の今後のあり方についてお答えをいただきたいと思います。
 2点目、運転免許証の自主返納についてであります。最近、毎日のように高齢者による交通事故のニュースが流れ、人生の晩年に心理的に、財政的に過負担になってしまうことに心が痛む思いであります。ご高齢の方にとって、車は生活の足であり、運転に不安を感じながらも、仕方なく車を手放せない人も多いと聞きます。
 群馬県前橋市では、運転免許証を自主的に返納した者に運転経歴証の交付にかかわる費用を助成し、公共交通利用券、以下利用券と言いますけれども、交付することによって自主返納を促し、もって交通事故の抑制及び公共交通の利用促進を図ることを目的とした制度を取り入れました。上尾市でも早急に対応をご検討いただきたいと思いますが、ご見解のほどをよろしくお願いいたします。
 3点目の質問は、図書館についてであります。新図書館を取り巻く課題と対応についてであります。去る10月30日に上平第三特定土地区画整理組合の総代会に、また11月13日には上平中学校創立70周年記念式典に出席をいたしました。上平地域の都市基盤、教育の歴史を改めて認識する機会となったわけです。北上尾駅の開設以降、駅から東に延びた道路沿線上の上平第三特定土地区画整理事業により、道路、公園、住宅街が整備され、文教都市を連想できる住環境が整ってきました。ここに至るまで地域住民の皆様の並々ならぬ苦労を忘れてはならないと思います。
 また、上平中学校の70周年記念式典では、開校当時の物資のない時代に、建築資材の調達や校庭整備に地域住民、全生徒が参加して、村総出でつくり上げた歴史のある学校である。開校に向けて住民の熱い思いと未来への希望は、今でも脈々と受け継がれていると記念誌に書かれていました。上平地域ばかりではなく、上尾市内どこの地域をとっても、草創期のご尽力をいただいた皆様の歴史は存在いたします。こうした先人たちがつくり上げてきた伝統や文化を未来につなげていくことが、私たちの務めになるのではないでしょうか。
 そのような中、今、建設計画を進めている新図書館複合施設が上尾市民に歴史ある文化を継承する文化創造施設として、また知の拠点、情報発信の拠点としての役割を担うことを大きく期待するものですが、当局のご見解をお伺いいたします。
  以上で1回目の質問を終わります。再質問については留保いたします。

P.41 
◎都市整備部長(内田正良) 大きな質問項目の1番目、交差点改良についてご質問をいただきましたので、お答え申し上げます。
 初めに、議長さんのお許しをいただきまして資料の配布をお願い申し上げます。

P.41 
◎都市整備部長(内田正良) こちらの資料は、具体的な設置の例といたしまして、長野県の飯田市と県内日高市のラウンドアバウト、いわゆる環状交差点をお示ししたものでございます。上段が航空写真で、下段がイメージ図になっております。
 初めに、深山議員さんご自身も視察に行かれました資料1の飯田市を例にご説明させていただきます。下段のイメージ図をご覧ください。ラウンドアバウトとは、イメージ図の黄色でお示しした島状の施設を交差点の中央に設置し、その周囲に緑色で網かけしました円形の道路を配置した信号機や一時停止のない環状交差点です。通行の方法は、イメージ図の赤線の矢印のとおり交差点内に進入し、時計回りに進みながら目的の道路へ左折して通り抜けます。
 この交差点のメリットは、交差点を通過するときには自然に速度が落ちることや、交差点内では一方通行と左折のみによる通行となるため、車両の交差が少なく、安全性が向上いたします。このように安全を確認しながら、いつでも交差点に進入することができるため、通貨する時間が短縮されます。多くの皆さんも夜間など交通量が少ないときに、車が1台も来ないのに長い間、信号待ちをした経験がおありかと思います。また、信号機を設置しないため、コストの削減につながることなどが挙げられております。
 デメリットといたしましては、交通量の多い市街地では、交差点内に車両がいっぱいとなり、各道路からの進入がしづらくなり、かえって渋滞が発生する場合がございます。このほかラウンドアバウトを設置するために、新たに用地の確保が必要になることなどが挙げられております。
 深山議員さんのお話にもありましたとおり、道路交通法では平成26年9月の改正により、ラウンドアバウトは環状交差点として位置付けられ、車両は時計回りに走行することなどが定められました。国内で環状交差点に指定されているラウンドアバウトは43カ所あり、県内では毛呂山町、入間市、日高市の3カ所が指定されております。このほか県内では、JR埼京線の戸田駅西口に暫定的に設置されております。また、羽生市のラウンドアバウトにつきましては、現在工事中で、完成予定は来年の3月と伺っております。
 続きまして、資料2でお示しいたしました日高市のラウンドアバウトの状況につきましてご説明させていただきます。今月3日の土曜日に実際に現地に行き、調査をしてまいりました。この場所は、圏央道鶴ヶ島インターチェンジ近くの日高団地内の四差路の交差点に設置されておりますラウンドアバウトで、環状交差点の外径が43メートル、黄色の島状の施設の直径が29メートル、緑色に網かけした円形道路の車道幅員が7メートルで構成されております。この交差点は、昭和40年代の団地の造成に併せてつくられたロータリーを日高市が区画線等の路面標示を実施し、昨年7月に埼玉県公安委員会により県内3カ所目となる環状交差点に指定され、運用されております。
 実際に走ってみますと、円形部を周り、通り抜けるまでの一連の流れは大変スムーズで、不安を感じることなく走り抜けることができました。また、環状交差点内は、資料の写真のとおり、ドーナツ形の道路になっているため、自然とスピードが抑えられました。現在、市では、ラウンドアバウトの導入に関する具体的な計画はございませんが、新たな交差点の計画や既存の交差点改良などを行う場合には、さまざまな事例を参考に、上尾警察や関係部署との協議を図りながら、整備方法の一つとして検討してまいりたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。

P.42 
◎健康福祉部長(本橋宜臣) 大きな項目の2番目、高齢者福祉についての中で今後の敬老会のあり方についてご質問をいただきましたので、お答えします。
 市では、敬老事業交付金要綱に敬老の日の行事として敬老事業を実施するものに対し、交付金を交付すると定められておりますが、高齢者人口の増加に伴い、多くの区長さんから、これまで開催していた集会所などでは参加者が入り切らず、新たな会場確保も難しい。会場までの移動が困難で、参加できない方が増えている。敬老会の規模が大きくなり過ぎて、準備や運営が厳しいなどのご意見をいただいております。これらのことを踏まえ、今後、地域の実情に即したものとなるよう検討してまいりたいと考えております。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.43 
◎市民生活部長(磯越雄高) 大きな質問項目の2番目、高齢者福祉の中で運転免許証の自主返納についてご質問いただきました。
 市では、平成22年10月から住民登録をしている70歳以上の方で自主的に運転免許証を返納した場合には、顔写真付きの住民基本台帳カードを無料で交付してまいりましたが、ことし1月にマイナンバー制度がスタートしたことにより、昨年末で終了いたしました。ただいまご紹介のありました前橋市では、運転免許証の自主返納者に対し、公安委員会が発行する運転経歴証明書の交付手数料1,000円を全額助成するとともに、バスや鉄道の回数券などの公共交通利用券を交付する支援制度を実施しております。平成27年度には、931人の利用があったとのことでございます。
 全国的にも各自治体において、さまざまな取り組みがなされ、運転免許証の自主返納を促し、高齢者の交通事故防止対策を講じているところでございます。本市といたしましても、運転免許証の自主返納促進策につきまして、上尾市地域公共交通活性化協議会のワーキンググループであります庁内検討会において、先進事例等を踏まえ調査検討をしてまいります。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.43 
◎教育総務部長(保坂了) 大きな項目の3点目、図書館についての中で、新図書館を取り巻く課題と対応についてご質問いただきましたので、お答えいたします。
 現図書館本館は、昭和56年に開館して以来、多種多様な資料の収集と情報提供サービスを行い、市民の文化レベル、教養の向上や調査研究などを積極的に支援し、市民の心豊かな生活や交流の実現を図ってきました。しかし、施設の狭隘化などにより、図書資料の収蔵スペースの限界や閲覧席が少なく、バリアフリーも不十分であり、また専用の学習席がないなどの課題があり、平成12年以前より新図書館の必要性が議論され、上尾市総合計画、上尾市図書館サービス計画に位置付けて検討してきました。その後、平成26年1月の政策会議で、上平公園西側の土地を候補地として選定してからは、新図書館複合施設建設の計画が具体的に進められてまいりました。
 これまで読書をする、本を借りることに重点が置かれた図書館から、新図書館複合施設の建設により、施設が充実することはもちろん、十分な図書資料を備え、IT機器の採用により便利で快適な利用環境が整うことや、複合施設とすることで市民のさまざまな学びの場となる会議室や研修室、学習室のほか郷土資料コーナーを備え、施設全体が子どもから高齢者まで市民の学びの場、情報発信の場となり、上尾市の文化向上の礎となる施設が期待できると考えています。上尾市を担う次世代の財産を継承していく新図書館複合施設は、緑豊かな上平公園に近接し、この景観に調和した外観や開放的な空間の中、充実した図書資料と利便性や快適な利用環境を提供するほか、あらゆる世代を引きつける魅力ある図書館として23万都市である上尾の知の拠点、情報の拠点としてシティセールスを見据えた魅力ある新しい文化施設を目指してまいります。
  以上、答弁とさせていただきます。

P.44 
◆10番(深山孝議員) 一通りのご答弁ありがとうございました。
  交差点改良について要望いたします。3.11の地震で計画停電になったときのことを思い出していただきたいと思います。信号機が機能しないと、道路を横断することもできませんでした。全ての交差点をラウンドアバウトにすることはできません。出会い頭の事故が起きない。交差点に進入する際、必ず減速をすることで重大事故も起きにくいというメリットがありますので、交差点改良の一つの方法としてご検討をよろしくお願いいたします。
  敬老会のあり方について要望いたします。多くの事務区では、年々対象者が増加傾向です。全市的に画一した敬老会の企画を実施することの難しさは理解できますが、ご高齢の方は数少ない機会で同年齢の方とお会いすることでリフレッシュができます。他市の事例も研究し、継続可能な施策をご検討くださいますようよろしくお願い申し上げます。
  運転免許証の自主返納対策について要望いたします。最近のたび重なる高齢者が加害者となる悲惨な事故を防止するためには、運転免許証の返納は意義あることでありますが、そのためには代替となる移動手段の確保が非常に重要になります。高齢者福祉施策としての側面からも、横断的かつ全庁的な取り組みとして、答弁にもありましたが、庁内検討会議等を通じてぜひとも先進事例を参考に検討を進めていただきたく要望いたします。
  再質問いたします。図書館についてであります。先日の中学校の記念式典に出席された池野教育長の談話の中で、上尾の子どもたちが発達段階に応じて少しずつでも市民としての自覚を持ち、将来、よりよい社会の形成者として成人することこそ教育の目指すものであると考えていますと。その実現のために、学校、家庭、地域の三者が一層の連携を図り、子どもたちの健全な育成を図ることが重要ですとおっしゃっていました。子どもたちに上尾市民である自覚を育てることや、三位一体の地域に図書館がかかわるなど子どもたちの健全な育成の一助に新図書館複合施設がなることを期待するものであります。
  さて、去る11月4日に上尾の図書館を考える会から、新図書館複合施設建設及び市費の支出の賛否を問う住民投票条例の直接請求の署名が提出されたことは、非常に残念に思うところでございます。この直接請求を求めてきた時期と並んで、住民監査請求も上尾市監査委員事務局に提出されていますが、この時期、これらに関する幾つかのチラシが市内に配布されておりました。もちろん私も拝見いたしました。特に新図書館複合施設の候補地や物件の補償についてチラシの書面によれば、予定地の所有者である(株)クライズが、平成25年4月に前所有者から当該土地家屋を2,400万円で購入。今回、上尾市が土地買収費と物件移転補償費で約9,500万円を支払うということについて常識を逸脱した金額であり、契約は破棄または見直すべきなどと書かれていました。私は、これは民間の売買と公共事業の補償との違いを全く理解していない内容であると感じました。
  さらに、前所有者の売買契約との関係については、市長や幹部職員が情報を漏らしていたのではないかと疑わせる内容も書かれていました。これらについては、明確な根拠となる内容の記載はなく、単なる憶測で書かれたものであれば、多くの市民に市政への不信を招く内容であるとともに、今回の計画に努力してくださった候補地の所有者の方々にも大変失礼なことと感じ、非常に憤りを感じました。しかしながら、公共施設の新規建設であれば、多くの市民のさまざまな意見があることは容易に理解できます。これらのことを踏まえて、私も多くの市民の皆様から質問を受けた内容でありますので、ぜひとも明快な回答をいただきたいと思っております。
  まずは、公共用地の取得についてでありますが、公共用地の取得の補償はどんな基準により行っているのでしょうか、お答えください。

P.45 
◎教育総務部長(保坂了) 公共用地取得の補償は、憲法第29条第3項、私有財産は正当な補償のもとに、これを公共のために用いることができるとあり、これを根拠として国が定める公共用地の取得に伴う損失補償基準や県が定める同様の損失補償基準などに基づき実施しております。

P.45 
◆10番(深山孝議員) 本計画にもあります建物の移転についてですが、建物移転補償の基本原則はどういったものなのでしょうか。

P.45 
◎教育総務部長(保坂了) 補償を受ける方の個人的、主観的な事情や意向にとらわれることなく、客観的に見て合理的な移転先と移転方法を認定し、算定した金額を補償することでございます。

P.45 
◆10番(深山孝議員) 上尾市監査委員事務局に提出されているとする住民監査請求の内容のチラシに書かれている建物の新築時期については、登記簿謄本では昭和40年1月で築51年なのに、昭和50年8月として補償の計算をしているのは間違いであるとしていますが、どちらが正しいのでしょうか。

P.45 
◎教育総務部長(保坂了) 築51年というのは誤りでございます。閉鎖登記簿謄本及び固定資産税、都市計画税、名寄せ帳兼課税台帳で確認しておりますが、現存している補償対象の建物は昭和50年8月に建築された鉄骨造2階建ての事務所と、昭和49年12月に建築され、その後、平成2年に増築された鉄骨造平家建ての倉庫であり、全てが鉄骨造です。したがって、補償における建物の経過年数は、損失補償算定標準により昭和50年8月と昭和49年12月に建築された建物の部分は築41年、平成2年に増築された部分は築26年となります。なお、登記簿謄本に記載のある昭和40年1月に建築した木造建築の倉庫部分は既に除却されており、存在しておりません。

P.45 
◆10番(深山孝議員) また、本計画では、建物の移転補償をしていますが、建物移転補償では現在の建物の使用状況が空き家であることや、今後利用する予定の有無により補償の算定が変わるものですか、お答えをいただきたいと思います。

P.45 
◎教育総務部長(保坂了) 損失補償基準では、現在、空き家かどうかや、今後利用する予定のあり、なしにより補償の算定が変わるものではなく、現時点における補償対象となる建物の状態、これを客観的に見て、建物の利用価値や機能を低下させないよう移転に必要な費用を補償することとなります。

P.46 
◆10番(深山孝議員) また、建物の利用価値や機能を低下させないよう移転に必要な費用を補償することですが、建物の移転補償における移転の工法はどのように決められるものなのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。

P.46 
◎教育総務部長(保坂了) 建物の移転先と移転方法については、まず埼玉県の損失補償基準細則第16条第1項第2の規定による除却工法に該当するのか、あるいはしないのかを検討し、その後、これに該当しない場合は、その他の妥当な移転工法を選択することとしております。

P.46 
◆10番(深山孝議員) では、建物の移転補償について、除却工法を認定しなかった理由についてお答えをいただきたいと思います。

P.46 
◎教育総務部長(保坂了) 除却工法に認定する場合とは、取得する土地に建っている建物の一部が、その建物全体に対してわずかであるとともに、重要な部分ではないため、除却しても従前の機能にほとんど影響を与えないと認められる場合や、建物を再現する必要がないと認められる場合です。なお、この建物を再現する必要がないと認められる場合とは、補償対象物が荒れ果てていたり、あるいは建築目的を果たし、かつ客観的に見て将来的にも建物の目的に役立てる必要性がないと判断できる場合のことで、この視点から現地調査した結果、これらの条件には該当せず、今後も賃貸することや自己業務に使用することも可能な建物であると判断したことから、除却工法には該当しないと判断いたしました。

P.46 
◆10番(深山孝議員) では、建物の移転補償について、構外再築工法を認定した理由はどうでしょうか。

P.46 
◎教育総務部長(保坂了) 構外再築工法とは、残地がない場合で、従前と同種の用途や同等規模の建物を建築することが合理的に認められる場合に採用する工法のことです。買収する土地は全て事業地となり、残地がないことや補償対象建物は、調査の結果、使用可能な状態であると判断できたことから、埼玉県県土整備部・都市整備部の公共用地の取得に伴う損失補償取扱要綱第11条第8項に従い、構外再築工法を認定いたしました。

P.46 
◆10番(深山孝議員) 候補地の所有者であった(株)クライズの物件補償費の内訳と金額は幾らなのでしょうか、お答えください。

P.46 
◎教育総務部長(保坂了) 物件補償には、事務所と倉庫の建物や、門や塀など工作物の移転補償費、その他移転に関する経費が含まれます。まず、建物の移転補償費は従前と同じ構造、部材、設備等で建物を再築した場合に係る費用を算出し、それに経過年数などを考慮し、算出された額と、それと更地にして土地を引き渡していただくための解体費用を加えた合計額となります。具体的には、事務所部分については、再築した場合に係る費用は約4,100万円でしたが、経過年数等を考慮して算出された額と解体費用を加えた額を約3,100万円と算出しました。また、倉庫部分については、再築した場合に係る費用は約2,000万円でしたが、同様に経過年数等を考慮して算出された額と解体費用を加えた額が約1,460万円となり、この結果、両方の建物の移転補償費の合計は約4,560万円となりました。また、工作物の移設補償費は約180万円、移転先選定や設計及び手続等の費用の約850万円を加え、移転補償費全体の金額では約5,600万円となりました。

P.47 
◆10番(深山孝議員) 住民監査請求の内容のチラシに書かれている前所有者の大江化学工業(株)から現所有者が購入した額約157万5,000円の建物に約5,600万円の補償を行ったことが、市民の理解が得られるかと思うかとありました。そのことについて市の見解をご回答いただきたいと思います。

P.47 
◎教育総務部長(保坂了) 民間の売買においては、その価格に国、県が定める補償基準等を適用せず、事業の採算性等を勘案して、双方の合意のもとで金額が決定されます。一方、公共用地の取得による補償では、土地、建物をそれぞれに対し、国、県が定める補償基準等による客観的ルールに基づいて算定されるという大きな違いがございます。今回の物件補償額については、物件補償の調査会社に委託し、国、県の補償基準等に基づき算出された適正な価格でございます。

P.47 
◆10番(深山孝議員) では、土地についてですが、土地の補償額の算定の基本原則はどういったものなのでしょうか、お答えください。

P.47 
◎教育総務部長(保坂了) 取得する土地は、早く売りたいがために安くしたり、またどうしても買いたいがために高く買い求めるといったようなことのない正常な取引価格をもって補償することです。また、その土地に移転が必要な建物等があった場合は、その物件がないものとして評価した正常価格をもって補償することでございます。

P.47 
◆10番(深山孝議員) また、さらに同チラシに、平成25年4月に前所有者から購入した取引事例を不動産鑑定の判断材料にしなかったのは、損失補償基準に反しており不当とありました。この点については、どうお考えでしょうか。

P.47 
◎教育総務部長(保坂了) 取得する土地の補償は、正常な価格をもって行わなければならないため、市は不動産鑑定事務所に鑑定を依頼し、出された評価額に基づき契約しました。不動産鑑定士は、不動産鑑定基準に照らし、取引事例を公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会などが管理する取引事例から取得し、不動産鑑定評価を行っておりますので、前の取引価格を判断材料にしなかったことをもって不当であるというものではありません。

P.47 
◆10番(深山孝議員) それでは、当市が前所有者から土地、建物を購入した平成25年4月以前は、上平公園西側の土地について検討をした経緯があるのでしょうか、お答えをください。

P.48 
◎教育総務部長(保坂了) 平成25年4月以前は、上平公園西側の土地は候補地として検討にも上がっておりませんでした。

P.48 
◆10番(深山孝議員) 検討して候補地となった上平公園西側の土地が候補地として選択肢の一つになった経緯について、改めて教えてください。

P.48 
◎教育総務部長(保坂了) 候補地につきましては、まずは上尾駅周辺の土地を検討してまいりましたが、中心市街地に土地を確保することが難しいため、その範囲を拡大し、郊外にも視野を広げ検討してきたという経緯がございます。なお、その条件として、延べ面積が5,000平方メートル程度の建築が可能で、かつ100台程度の駐車場が確保できることや、交通アクセスなどを考慮し、候補地の一つとして平成25年の8月ごろから挙げられたものでございます。

P.48 
◆10番(深山孝議員) 検討後、建設候補地として最初に(株)クライズへ交渉を行ったのはいつでしょうか。

P.48 
◎教育総務部長(保坂了) 平成25年11月でございます。

P.48 
◆10番(深山孝議員) 新図書館複合施設建設計画は、これまで本会議でさまざまな議論を積み重ね、現在、実施設計、候補地の買収等、その計画を進めています。しかし、今回目にした多くのチラシは、市民が疑念を抱く事柄がありました。
  最後の質問になりますが、平成25年4月に行われた前の売買契約との関係について、市長や幹部職員が情報を漏らしていたのではないか、また現所有者が土地購入後、社名変更や住所変更をしており、不思議なことが判明したと疑惑があるかのような内容が書かれていましたが、この件についてどのようなお考えをなされておりますか、お答えください。

P.48 
◎教育総務部長(保坂了) 平成25年4月の時点では、候補地にも上がっていないため、そのような情報そのものがなく、全くの憶測であり、憤りを感じるものでございます。また、土地を購入後、社名変更や住所変更したことなどを取り上げて見出しに「不思議なことが判明」と掲げている意図が分かりませんが、市民に疑念を抱かせるような文言はいたずらに混乱を招くものであると同時に、市に協力していただいた所有者の名誉を著しく傷つけるものであると考えております。

P.48 
◆10番(深山孝議員) 一通りのご答弁ありがとうございました。
  私自身、多くの市民から受けていた質問を丁寧な回答をいただきましてありがとうございます。冒頭申し上げましたが、公共施設の新規建設であれば、多くの市民のさまざまな意見があることは当然なことであります。だからこそ市民への情報提供は正確なものとすべきであると考えています。また、市当局は、これからも建設に関する情報には丁寧な説明に努め、建設に向けて全力で取り組んでいただきたいと思います。
  私は議員就任以来、図書館資料の質、量の充実、IT機器の増設、分館、公民館図書館の整備、また図書館整備基本計画策定の要望など図書館行政について長い時間をかけて議論を重ねてまいりました。文部科学省のホームページに、これからの図書館像として図書館の基本的あり方の一文が掲載されています。図書、雑誌、新聞等の出版物は、現代社会における知識と文化の有力な流通手段であり、将来、人類の文化遺産となる。これらのさまざまな出版物を収集、保存、さまざまなサービスを通じて全ての人々に提供する図書館の基本的役割は、今後も変わらない。
  途中省略いたしますが、図書館が長期にわたって利用されるには、空間、これは施設のことです。人、これ職員です。資料の3要素の充実のほか、レファレンスサービス、リクエストへの対応など図書館サービスの基本を忠実に実行することが必要である。図書館が地域の人々の生活や仕事にどのように役立つのか、特に地域の課題解決や、そのための調査研究にどう役立つのか明らかにする。図書館が、地域の課題解決や調査研究を支援できるようにサービスや運営を改革するとあります。図書館は、自治体の色彩を色濃く反映できる鏡です。必要不可欠な文化教養施設でもあると確信をしております。したがいまして、私は新図書館複合施設に大きな期待を寄せる一人でもあります。上尾市の未来を見据え、市全体の文化向上に上尾市のまちづくりの一助として必ず貢献できる施設となると思います。新図書館複合施設の道路、歩道等周辺整備にも力を入れていただくことを要望し、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。


平成28年 12月 定例会 − 12月21日−委員長報告・討論・採決・副議長選挙−09号

P.353 
◆10番(深山孝議員) 10番、深山孝でございます。議案第111号の条例制定に対し、反対討論を行います。
  新図書館複合施設計画、及びこれに係る市費の支出の賛否を問う住民投票条例の制定、議案第111号に関して、反対の立場から討論を行います。  
  新図書館複合施設の建設計画は、平成26年3月議会で候補地の測量と利用者の目線で意見をいただくために設けられた(仮称)上尾市中央図書館建設懇話会の関係経費を計上した平成26年度当初予算案が市当局から提案されて以来、約3年にわたり、基本設計業務委託料、実施設計業務委託料、用地買収費及び物件補償費、また公共施設最適化事業債の活用等、さまざまな内容の説明を受け、その内容について議会では議論を重ね、現在事業が進められております。議員各位におかれましても、これまでの議論の経緯についてはご理解いただいているものと思います。
  私たち議員は、4年に1度の選挙で市民の負託をいただき、上尾市議会議員として、市が提案する政策が真に将来に向けた市民のためになっているか、十分なる協議及び審査の上、間違いのない市政運営が図られるようチェックする仕事をしております。もちろん議員の仕事はこれだげではありませんが、これが大変重要な仕事の部分であると認識をしております。また、市長も4年に1度の選挙で上尾市民の負託を受け、責任を持って上尾市民のために政策を立案し、私たち議員との協議を重ねて政策を具体化していく役割を担っております。本計画は、今まで上尾市と議会が、時には熱く議論を交わし、それぞれの立場を尊重しながら権能を遺憾なく発揮し、その役割を持って民主的かつ健全に進められてきたものであります。私は、この間、私たちに与えられた議員としての権能をしっかりと果たしてきたという自負もございます。
  このたび住民投票条例の直接請求が本議会に提出されたわけでございます。しかし、条例制定に提出をする署名等にかかわるチラシの内容は勝手な臆測や誤った情報があり、善良な市民に不安を与え、集めた署名と思わざるを得ません。また、住民投票条例案第1条には、賛成または反対の市民の意思を明らかにし、もって市政の民主的かつ健全な運営を図ることを目的とするとしております。この条文は、市民の代表である市議会と行政が議論し、積み重ねてきた経緯を全く無視するものであり、議会制民主主義を理解されていないと言わざるを得ません。
  今日の上尾をつくり守ってきた、いにしえの先人たちは、将来の子孫のため、文教施設、学校をつくることに寝食を忘れて尽力をしてきた歴史があります。このことを決して忘れてはならないと思います。さらに、未来へ発展させ、継続していく責務が私たちにはあります。責任ある判断を課せられています。私たち議員の職能を発揮する中で、しっかりと進めていくことが重要と考えております。
  新図書館複合施設があらゆる市民の知識と文化の流通手段となる市の拠点、情報の拠点として、同時に自治体を評価対象として判断する重要な施設でもあります。今後も上尾市と議会、この二元代表制のもとで、より建設的な議論が必要であると、議員各位におかれましてもご理解いただいているものと思います。よって、このたびの提出されました条例案につきまして反対いたします。

P.369 
◆10番(深山孝議員) 10番、深山孝でございます。秋山もえ議員の問責決議に対し、賛成討論を行います。
  本当はやりたくないのです。過去に配慮に欠けた言動もあって、私としては熟慮した結果、行うことにいたしました。本意を酌んでいただきたいと思います。
  納税相談は、さまざまな状況に置かれている相手の立場に立ちつつ、最大限の配慮をしつつ、国民の義務である納税の義務を果たしていただくように導く、大変難しい業務であり、担当の職員は日々細心の注意を払って行っていただいているはずです。しかし、秋山もえ議員は、この議場で、何の注意も払わず、あたかも職員が相談者に自殺をほのめかすようなことを言ったかのように発言をいたしました。うっかり言ってしまったでは許されない暴言であり、人権侵害に値するような発言であります。このような発言を行ったことに対するしかるべき責任のとり方があるとは思いますが、今回の件で、議員や市職員、関係者は、秋山もえ議員の行動を注視しているはずです。さらなる批判を受けないよう、適切な態度、行動を示していただくことを期待するものです。
  私たちは、収入があればそれに見合う納税をしています。生活が苦しくとも、何とか納税に応じている市民も多くいると考えます。納税の公平性を保ち、さまざまな相談業務に応じている職員に対する今回の発言は、到底許されるものではありません。
  以上のことから、秋山もえ議員に対する問責決議案に対し、賛成討論といたします。

上尾市議会議員 深山たかし

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