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上尾市議会議員 深山たかしは上尾に活力地域力をモットーに議員活動をしています。

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〒362-0001 埼玉県上尾市上1774-7

一般質問会議録集

17番、深山孝議員。
        〔17番 深山 孝議員登壇〕

◆17番(深山孝議員) おはようございます。17番、深山孝でございます。通告順に従い、市政に対する一般質問をさせていただきます。
  東日本大震災を発生してから早いもので10年が経過しました。被災された皆様に対し、お悔やみを申し上げます。3月7日、NHKスペシャルを見ました。実話を基にドラマ化した番組で、地震が起こってから大音量の防災無線で津波到達を知らせるアナウンスが繰り返し放送されていたにもかかわらず、自宅にとどまり、夫婦で家の片づけを始めてしまうという物語でした。最後まで見ていることができませんでした。行政からの情報伝達の難しさを実感いたしました。
  人間には、些事に翻弄されないよう、生まれつき心のバランスを保つ働きが備わっています。日常生活で問題に直面したにもかかわらず、それなりに柔軟に対応できる能力を有しています。ところが、大震災などの未経験の事態に遭遇した場合、この働きが過剰に反応し、脳が処理できないことがあります。これを正常性バイアスと言います。心理的な防御反応の一つです。
  正常性バイアスを調べると、自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあって、それを正常な日常生活の延長の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、自分は大丈夫、今回は大丈夫、まだ大丈夫などと過小評価して逃げ遅れる状況を言うそうです。東日本大震災では、津波避難をめぐる課題として、警報が鳴っているのを知りながら避難しない人がいることが指摘されていました。実際に地震発生直後のビッグデータによる人々の動線解析で、ある地域では、地震直後にはほとんど動きがなく、多くの人々が実際に津波を目撃してから初めて避難行動に移り、結果、避難に遅れが生じたことが解明されたそうです。
  質問に移ります。大きな質問項目の行財政課題について伺います。1つ、公共施設マネジメントから見た図書館についてお伺いいたします。畠山市長が新図書館複合施設の見直しを宣言してから3年になろうかとしていますが、見直しにおいて市長は、図書館分館機能を持った複合施設を整備することとしておりました。今回の一連の検討を将来に生かす意味で、図書館がこれまでに行っていた様々な検討や企画について、改めてこの段階で次の点について確認させていただきます。
  1、上平地区複合施設で行われる図書館サービスは、どのようなものを予定しておるのでしょうか。
  2つ目、図書館の本館と分館の役割と、現在策定中の図書館サービス計画の内容はどのようなものか、いつ最終的な策定となるのでしょうか。
  3つ目、今後の図書館のイメージはどんなものか。それは、上平複合施設の分館機能に反映される予定だったのか。
  以上の3点について伺います。
  2点目、食品ロスについてお伺いいたします。平成12年に成立した食品リサイクル法では、食品由来ごみの発生抑制と再生利用が可能な食品循環資源を飼料や肥料、その他の用途でリサイクルを進め、再生できない部分の減量を行うことが推進されています。また、2015年、平成27年に国連のサミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の目標12、「つくる責任、つかう責任」のターゲットの中では、2030年までに小売や消費レベルで世界全体の1人当たりの食糧廃棄を半減させ、生産、サプライチェーンにおける食品ロスを減少させることが挙げられています。
  食品ロスの削減については、行政だけでなく、製造者や国民一人一人の取組が必要なことはもちろんでありますが、これまでも上尾市では市民に食品ロス削減やフードバンクの利用についてホームページに掲載するなど、市民への周知を図ってきています。
  一方、市民や市内企業だけでなく、上尾市が直接食品由来ごみの発生や処理に関わっている部分があると思われますが、その部分でどのような取組がなされているのでしょうか。どのような対応を図っていくかは、十分に議論されていないように見受けられます。市が行っている事業も多くの食品由来ごみが発生する場合や、あるいは市で食品由来ごみの処分に関わっていると思われますが、そこで食品ロスの削減の観点から大きく2点についてお伺いいたします。
  まず、1点目につきましては、学校給食に関わる食品ロスについて伺います。上尾市では、小・中学校では子どもたちに学校給食が提供されていますが、調理の過程や食べ残しで発生する残菜等はどのように処理されていますか。
  2つ目、学校給食の残菜等については、年間でどのくらいの量が発生しているのでしょうか。
  3つ目、食品ロス削減のための対策はどのように行っているのか、お伺いをいたします。
  4つ目、他市では、学校給食で生じる残菜等を生ごみ処理機等で堆肥化する事業を実施しているところがありますけれども、教育委員会では堆肥化についてどのようにお考えになっているのでしょうか。
  次に、大きな質問の2点目は、西塚環境センターでのごみ処理の観点から幾つかお伺いいたします。
  1つ目として、市内では食品由来ごみはどのように処理されていて、どのくらいの量が発生しているのか。
  2つ目、現在、食品由来ごみを処理するに当たっての課題としては、どのようなものがあるのか。
  3つ目、市全体の食品ごみの再資源化の観点から堆肥化についてお伺いしますが、食品由来ごみを単に廃棄物として処理するのではなく、食品リサイクル法で指摘されているように堆肥化を進めることも一つの方策と考えますが、現在の取組状況と実績、今後、市として堆肥化プラントの設置を考えていくのかお伺いをいたします。
  再質問については留保いたします。

○議長(大室尚議員) 17番、深山孝議員の一般質問に対する当局の答弁を求めます。
  小林教育総務部長。

◎教育総務部長(小林克哉) 大きな質問項目、行財政課題についての1番目、公共施設マネジメントから見た図書館についてに関し、3点ご質問をいただきましたので、順次お答えいたします。
  1点目、上平地区複合施設で行われる図書館サービスはどのようなものを予定しているのかでございますが、図書館分館機能として地域に向けた資料貸出しなど基本的なサービスの提供を前提とし、今後の図書館の将来像を見据えたサービスの展開を考えております。具体的には、ICT設備により情報検索や情報利用のための環境を整えるとともに、公衆無線LANを通じて電子書籍の利用やパソコンを使った学習など共用スペースにもサービスが広がるような仕組みの構築のほか、要望の多い専用の学習スペースの創出、子育て世代や学生、若者を中心とした講座やイベントの開催などでございます。
  2点目、本館と分館の役割、策定中の図書館サービス計画の内容及び策定完了時期でございますが、本館と分館の基本的な役割といたしましては、本館は資料の整備や事業の企画管理を一元的に行い、分館を統括するなど図書館サービス網の核であるのに対し、分館は図書館サービス網を支え、資料や情報の提供といった基本的なサービスを市内各地域へと広げる窓口となります。このことについては、現在策定中の第3次図書館サービス計画の中で触れております。
  同計画では、10年後の将来像を見据えた目指すべき姿として、4つの大きな柱とする図書館の基本的機能の充実、多様なニーズに応えるサービスの提供、市民の学びと活動の支援、時代に合わせた環境整備を基本方針として掲げております。計画の内容といたしましては、10年後に向けた前期5年間の枠組みの中で、図書館が取り組むべきサービスの方向性などについて示しております。なお、計画策定完了時期といたしましては、今年度末を見込んでおります。
  3点目、今後の図書館のイメージと予定していた上平地区複合施設の分館機能への反映についてでございますが、図書館は知的探求や趣味、レクリエーション活動などに資する資料、情報を提供するとともに、その学びと活動の空間を提供する集客力のある公共施設でございます。今後の図書館のイメージでございますが、まず資料や情報の充実と図書館利用の利便性が図られていることが必要となります。そのほか令和元年7月の市民アンケート調査で明らかになった気軽に立ち寄れる、居心地のよい空間、身近にあるといった公共空間の提供により、市民の皆様から、家庭でも、職場、学校でもない第3の居場所、サード・プレイスとして認識していただけることも必要と考えております。上平地区複合施設の分館機能におきましても、複合施設全体としての魅力による相乗効果を期待し、限られた空間を最大限に活用しながら、先ほど申し上げた図書館サービスを提供することを想定しております。
  以上、答弁とさせていただきます。

○議長(大室尚議員) 瀧沢学校教育部長。

◎学校教育部長(瀧沢葉子) 大きな項目、行財政課題についての2点目、食品ロスの中で学校給食における食品ロスの削減について4点ご質問いただきましたので、順次お答えいたします。
  1点目、学校給食での調理過程や食べ残し等での発生する残菜等の処理についてでございますが、学校給食の残菜等につきましては、他の一般ごみと併せて西貝塚環境センターが収集し、焼却処分しております。
  次に、2点目、学校給食において年間で発生する残菜等の量についてでございますが、概数で平成29年度は小学校で15.6トン、中学校で38.5トン、計54.1トン、平成30年度、小学校17.4トン、中学校33.2トン、計50.7トン、平成31年度、小学校16.4トン、中学校31.1トン、計47.5トンとなっております。
  3点目、学校での食品ロス削減のための取組でございますが、各学校では毎日、残菜量を把握し、適正な配食や調理について検証を行っております。また、食べ残しがないような献立の工夫を図ったり、地場産の食材を活用したりしております。このほか学級担任や栄養教諭等が行う食に関する指導において、食事の重要性を理解させたり、食物や生産者への感謝の気持ちを育てたりするなど、様々な取組を実施しております。
  4点目、学校給食で生じる残菜等の堆肥化についてでございますが、導入に当たりましては衛生管理や設備費用、堆肥の供給先の確保など様々な課題があることから、難しいものと考えております。
  以上、答弁とさせていただきます。

○議長(大室尚議員) 柳下環境経済部長。

◎環境経済部長(柳下貴之) 大きな質問の2点目、食品ロスの削減について3点ご質問いただきましたので、順次お答えいたします。
  1点目、市内での食品由来ごみの処理方法と量でございますが、食品由来のごみは原則として西貝塚環境センターで処分される一般廃棄物に該当し、可燃物として収集、焼却処理されております。処理量でございますが、食品由来ごみだけの計量はしておりませんが、年4回ごみ質の組成分析をしており、食品由来のごみである厨芥物が可燃物に占める割合の平均を基に推計いたしますと、平成29年度が約6.2%で約3,052トン、平成30年度が約5.4%で約2,710トン、平成31年度が約8.4%で約4,405トンとなります。
  2点目、食品由来ごみを処理するに当たっての課題といたしましては、水分を含む食品由来ごみは炉の燃焼温度を下げる要素にもなりますので、家庭ごみを出す際には水をよく切ってお出しいただくよう、ごみ収集カレンダー等でお知らせしているところでございます。
  3点目、食品由来ごみの堆肥化の現在の取組状況及び実績、堆肥化プラントの設置の考えについてでございますが、まず市として取り組んでいることとして、家庭用生ごみ処理容器等の購入補助制度を設け、家庭での堆肥化の推進を進めております。実績といたしましては、今年度の申請数はコンポスト式が11基、電気式が26基、合計37基でございました。昨年7月22日時点で予算額40万円に達したため、終了となっております。
  また、市内の一部の大規模スーパー等では、加工時に発生した食品由来ごみを回収し、堆肥化を行っている市外の事業者に自ら搬出をしております。上尾市内から市外への食品由来ごみの搬出量といたしましては、上尾市廃棄物の処理及び再利用に関する条例施行規則に基づき排出する業者が市に報告する義務があり、平成29年度が約344トン、平成30年度は約318トン、平成31年度が約291トンと報告を受けております。堆肥化プラントの設置に関しましては、安定した製品とするために分別収集方法の見直し、近隣環境に負荷を与えないよう対策を講じた保管場所や設備の確保、さらには肥料の供給先の確保など様々な課題の検討が必要となります。現在の上尾市のごみの収集方法や西貝塚環境センターの設備では困難な事業でございますので、今後のごみ処理施策における研究材料としてまいります。
  以上、答弁とさせていただきます。

○議長(大室尚議員) 17番、深山孝議員。

◆17番(深山孝議員) 答弁ありがとうございました。
  要望いたします。図書館について、文化施設、とりわけ図書館に関していえば、周辺自治体と比較してハード、ソフトともに大幅に遅れを取ってしまっています。本市において文化施設に対して、公共施設が充足して初めて検討課題に上ると言ってもよいほどです。関心の度合いも低く、整備費を捻出するための議論も進みにくいのが現状だと思います。
  しかし、現代のストレス社会において、文化、芸術に触れることによりストレスの軽減を図ることは有効な手段であり、そういった場の整備は必要不可欠であります。また、教育的観点からもデジタル化が進む中で活字離れが問題視されたり、スマートフォンなどの利用による身体、心身への弊害も取り沙汰されております。
  さらに、現在のコロナ禍のように外出が控えられ、在宅時間が長くなる傾向の中で、家庭内トラブルの報告も増加してきています。図書館を整備して、図書の存在を身近にし、読書を推奨することで家庭内においても、ほかの家庭への不要な干渉を減少することも期待でき、知識の集積、勉強にもなるため、無用なトラブルの軽減にもつながることが期待できます。ましてや身近で図書館を活用できる環境が整えば、サード・プレイスとして空間を分けることができます。図書館は、その性格上、静寂や不必要な接触が通常から求められている施設のため、感染防止の観点からも安心度の高い施設と言えます。
  これらの観点から図書館整備の必要性は、さらに高くなってきていると思いますし、必要不可欠なものだと考えています。文化施設、特に図書館は、その町に住む人たちの文化レベルや、その町の教育レベルを図る物差しと表現する方もおり、市のイメージにも大きく影響してくるものと言えます。畠山市長におかれましては、整備事業を白紙にしてしまった当事者として、本市の生活環境の向上、外部評価の向上を図るためにも、自治体のトップとしての責任を持って推進していただくことを切に要望いたします。
  食品ロスについて、古い記事ではありますが、2018年9月11日、ユニセフの報告によれば、「飢えに苦しむ人々は8億2,100万人、そして1億5,000万人以上の子どもたちが発育障害にあり、飢餓撲滅の目標達成が厳しいものとなっています」とありました。廃棄されていく食材を少しでも減らす努力は必要です。食品残渣を減らして環境を保全していくことは、我々大人の責任だと思います。
  以上で私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。


○議長(大室尚議員) 以上で17番、深山孝議員の一般質問を終わります。

上尾市議会議員 深山たかし

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